アスベストとは
アスベストとは、石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれる天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。アスベストは熱や摩擦に強く、酸やアルカリといった薬品にも強く、耐久性もあり、さらに安価であることから、かつては建築材等に多く使われていました。
しかしアスベストは耐久性が強いがゆえに、また繊維がひじょうに細いということもあり、アスベストを吸入することで肺組織につき刺さり、15〜40年の潜伏期間を経て、肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こすことが現在ではわかっています。潜伏期間が長いため、発症しなかった間はアスベストは問題視されていなかったのです。
アスベスト被害で現在確認されているのは、作業現場における吸い込みです。アスベストで問題となるのは飛び散ること、吸い込むことなのです。解体・改修作業で古い建築物などはアスベストを使っているところもあるため、現場等での対策が義務付けられています。
アスベスト対策
アスベスト(石綿)は耐久性が強く繊維も非常に細かいため、大量に吸入すると肺の繊維組織に突き刺さります。その結果長い潜伏期間を経てアスベスト肺、肺がん、悪性中皮腫、その他胸膜炎などの病気が起こることがわかっています。
アスベストを吹き付けて使用することは1975年に原則的に禁止となりました。しかし法の規制はまだまだ明確なものではないため、アスベストが使われることがまだあったのです。
2006年2月10日に「石綿による健康等に係る被害の防止のための大気汚染防止法等の一部を改正する法律」が交付されました。これによって、アスベストが使われている建築材等の解体・修復作業時の対策が義務化されたり、アスベストを含むものを使用しないこと等が法律として明確化されました。