環境アセスメントについて解説します。

環境アセスメントとは

 環境アセスメント(環境影響評価)とは、大規模開発事業を行なう際、事業者が周囲への環境に与える影響を事前に調査、予測、評価することで、「評価、査定、課税」を意味する英語のアセスメント(assessment)からきています。

 

 環境影響評価法は平成11年に施行され、道路・鉄道・河川・土地区画整理・廃棄物処理などに携わる事業者は、開発地の環境要素についてアセスメントすることが義務付けられました。

 

 環境アセスメントにおける環境要素は、大気・水・土壌環境、動植物・生態系の保全、景観、廃棄物や温室効果ガスの排出等で、それらについて事業者はアセスメントし、地域・行政との意見交換をし、環境保全の立場に立って考えていきます。

 

 環境アセスメントの導入によって、開発と環境保全の矛盾は解決されるでしょうか。いくら住みよい環境を求めた開発とはいえ、自然環境に著しい悪影響があっては、本末転倒ですからね。

環境アセスメントの効果

 環境アセスメント(環境影響評価)とは、事業者が事業を行う際、事前にその事業が環境に及ぼす影響について調査・予測・評価し、その結果を公表した上で、周辺住民や自治体の意見を参考にして、環境保全上望ましい事業を行う仕組みを指します。平成9年(1997年)6月の「環境影響評価法公布」により、この環境アセスメントが成立しました。

 

 環境アセスメントが成立する以前は、事業者が行う事業内容が事前に公表されないことにより、周辺住民との利害が一致せず、事業者と地域住民との間に軋轢が生じることも少なくありませんでした。しかし、環境アセスメントは、こうした問題を減少させるために一役買うかたちになったのです。

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