労働災害の事例1
労働災害(労災)とは、業務上の事由又は通勤途上で、負傷、疾病、障害、死亡する災害のことをいいます。労働災害と認定されると、労働者災害補償保険法に基づき、当該労働者又はその遺族に保険給付がなされます。
労働災害の事例は、建設・土木、製造業関係で多くみられます。建築・土木関係では、クレーンのつり荷が足場に落下し、その足場に乗っていた人が墜落して死亡するといった事例など、災害の程度も重大で、死亡者が出るケースもみられます。
労働災害が起きた場合、健康保険を使って医療機関にかかることはできません。労災保険の給付を受けるからなのですが、この給付を受けるためには、労働基準監督署あて給付請求しなければなりません。
しかし現状、労働災害が起きた際、それによる企業のイメージダウンや指名入札停止処分といった企業側の不利益があるため、労働災害の事例を隠匿するケースも多々あります。その場合、使用者が医療費負担をしたり、悪質なケースでは労働災害にあった本人に負担させるケースもあります。
こういった「労災隠し」は、労働災害が減少しないひとつの原因でもあるので、厳しく取り締まられています。
労働災害の事例2
労働災害などによって労働者が死傷した場合、事業者は労働基準監督署に労働者死傷病報告を3ヶ月ごとに(労働者の休業が4日以上の場合は遅滞なく)提出しなければなりません。この報告により労働災害の事例が把握され、労働災害の統計の作成や原因分析、再発防止対策の資料となっています。
労働災害での死亡事例は、平成17年度統計では、建設業が497件、全職種で1514件ありました。
建設業における労働災害の事例として、工事用木材を積載したトラックから木材を下ろす作業中に、木材がトラックから落ちて作業員が死亡。原因としては木材をロープ等により固定してなかった、作業員が木材の落下するおそれのある範囲内に立ち入っていたためという事例があります。
労働災害は、日頃の安全確認を遂行していれば防ぐことができたという事例も散見され、労働災害防止は、労働者及び事業者双方の地道な安全確認が最も重要といえるでしょう。